漁船法の一部改訂
1.動力漁船の性能の基準の一部改正について
具体的内容
- 船舶の主要寸法の比に係る基準に関し、計画総トン数が20トン以上の漁船については廃止し、同20トン未満の漁船についても一律に 「幅と深さの比を 2以上」 とする他は廃止する。
- 総乗積(計画総トン数20トン未満) 及び容積比(同20トン以上)に係る基準を廃止する。
- 乾舷及び横メタセンタ高さ等に係る基準を廃止する。
- 省略
- 推進機関の燃料噴射量及び回転数の制限装置に係る基準に関し、適用対象範囲を、計画総トン数が20トン未満の漁船(ジーゼル機関を推進機関とするものに限る) に改めて存続する。
- 漁船の設備にかかる基準を廃止する。
【平成14年8月1日施行】
2.漁船用推進機関の販売基準
各階層に許容される推進機関の馬力数(キロワット)と排気量は、次のとおりとし、それぞれの値を超えて下位の階層に使用できないものとする。
【平成14年6月28日告示】
トン数階層 | 推進機関の馬力数(キロワット) | 推進機関の馬力数(キロワット) |
---|---|---|
4.0トン未満 | 330 | 10 |
4.0トン以上 6.0トン未満 | 450 | 14 |
6.0トン以上 10トン未満 | 540 | 20 |
10トン以上 15トン未満 | 670 | 24 |
15トン以上 20トン未満 | 890 | 36 |
20トン以上 30トン未満 | 1010 | - |
30トン以上 40トン未満 | 1130 | - |
その他漁船法の詳細の内容や各メーカー製の推進機関の馬力などについては、
漁船法による推進機関の馬力数(水産庁監修)
平成15年9月社団法人 海洋水産システム協会 発行 をご参照ください。
3.漁船の建造から登録までの手続き(漁船登録をしない漁船は関係ありません)
区分 | 建造許可・認定 | 検査・測度 | 船舶登録 | 漁船登録 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
船型 | 漁船法 (水産庁) | 構造・設備 | 総トン数測度 | 漁労性能 | 船舶法 (国土交通省) | 漁船法 (水産庁) | |
船舶安全法 (国土交通省) | 船舶法 (国土交通省) | 漁船法 (水産庁) | |||||
20トン以上漁船 | (長さ15m以上) 水産庁 | 地方運輸局 | 地方運輸局 | (必要時のみ依頼検査)水産庁 | 地方運輸局 | 都道府県 | |
20 ト ン 未 満 漁 船 | 12海里以遠 操業漁船 | (長さ15m以上) 水産庁 | 小型船舶 検査機構 | (5~20トン) 都道府県 | (必要時のみ 依頼検査) 水産庁 | 不要 | 都道府県 |
(長さ10~15m) 都道府県 | (5トン未満) 不要 | ||||||
(長さ10m未満) 不要 | |||||||
12海里以内操業漁船 | 同上 | 不要 | 同上 | 同上 | 不要 | 同上 |